文化センターと博物館
ベンチュラ・カウンティのチュマシュ族に敬意を表して
チュマシュ族の歴史的な物語から現在の状況までを知ることのできる「ベンチュラ・カウンティ博物館(Museum of Ventura County)」で、ベンチュラ・関羽ティの郷土史を学んでみてください。「チャネル諸島海洋博物館(Channel Islands Maritime Museum)」の展示でも、チュマシュ族の航海文明について詳しく説明しています。また、「Old Mission Basilica San Buenaventura」のツアーでチュマシュ族に敬意を表し、チュマシュ族が狩猟、漁労、交易を行っていた「チャネル諸島国立公園(Channel Islands National Park)」へも足をのばしてみてはいかが?
パームスプリングスの新たな文化センター
パームスプリングスには、この地の先住民族であるカフイラ・インディアンのAgua Caliente Band of Cahuilla Indiansが暮らしています。タキッツ&インディアン・キャニオンの神聖な居留地などの史跡を巡り、彼らの歴史と文化に触れてみてください。2023年春には、文化博物館、集会広場、庭園、オアシス・トレイル、セックのスパを含む「アグア・カリエンテ・カルチュラル・プラザ( Agua Caliente Cultural Plaza)」がオープンし、地下にある古代ヒーリング鉱泉へも訪れることができるようになります。
オークランドの展示
「オークランド・ミュージアム・オブ・カリフォルニア(Oakland Museum of California )」では、「他民族の来訪以前」「奪われた先住民族の土地と生活」「ネイティブ・アメリカンたちの収蔵品」という3カテゴリーの展示を通じて、ネイティブ・アメリカンたちの歴史や文化、芸術品に焦点を当てた情報を提供しています。
サンディエゴのネイティブ・アメリカン居留地
エスコンディードにある「サンディエゴ考古学センター(San Diego Archaeology Center)」では、過去12,000年にわたってサンディエゴ・カウンティで人々がどのように暮らしてきたかを知ることができます。また、ネイティブ・アメリカンの居留地にある「バロナ文化センター&博物館(Barona Cultural Center & Museum)」では、リスニング室や写真展示、保管文書や300以上にも及ぶ遺物を通じて、ユニークな学びの旅を体験できます。「キュパ文化センター(Cupa Cultural Center)」も、パラ・インディアンと伝統的な文化・慣習の復興に取り組んでいる場所です。
カタリナのトングバとガブリエリーニョの物語
「カタリナ諸島保護団体(Catalina Island Conservancy)」では、カタリナ初のネイティブ・アメリカンであるトングバまたはガブリエリーニョの歴史を解説しています。また、「カタリナ美術歴史博物館( Catalina Museum for Art & History)」は、サンタ・カタリナの全歴史を紹介している唯一の組織です。カタリナ陶器やタイルのコレクション、トングバ族によるネイティブ・アメリカン・アートなど、多くの芸術品を所蔵しています。州立公園ビジターセンターのコンドル展示
素晴らしい公園や庭園、ハイキングコース
サンマテオ・カウンティの歴史をつくったオーロニ・トレイル
スウィーニー・リッジは、サンフランシスコ湾の発見につながったガスパール・デ・ポルトーラ船長のモントレー湾探検を記念する歴史的な場所です。この250周年を祝して、ポルトーラ探検隊を支えた先住民族であるオーロニ族の物語を後世に伝える計画が持ち上がりました。オーロニ・ポルトーラ・ヘリテージ・トレイル(Ohlone-Portolá Heritage Trail)が整備されたことにより、現在、ここを訪れる人々はサンマテオ・カウンティの歴史を旅し、サンフランシスコ湾の発見地となった場所に立つことができます。
“大地の民”のためのサンタモニカ公園
サンタモニカの先住民族であり、“大地の民”とも呼ばれるトングバ族に敬意を表して建設されたのが、ビーチに隣接した6エーカーに及ぶ都会のオアシス「トングバ公園(Tongva Park)」です。公園は大きくオブザベーション・ヒル、ディスカバリー・ヒル、ガーデン・ヒル、ギャザリング・ヒルの4つのセクションに分かれており、セルフガイドのツアーに参加することができます。ここでは季節によってさりげなく移り変わる、ローカルな環境に根付いた多彩な植物たちとの出会いも魅力的です。また、トングバ族の遺物を展示している「サンタモニカ歴史博物館(Santa Monica History Museum )」では、トングバ族について詳しく知ることができます。
州立公園ビジターセンターのコンドル展示
100年以上にわたって北カリフォルニアから姿を消していたコンドルが、今年、先祖代々ユロック族に受け継がれてきた地に近い「レッドウッド国立公園(Redwood National Park)」に姿を現しました。「フンボルト・ラーグンズ州立公園(Humboldt Lagoons State Park)」に新たにオープンした「Chah-pekw O' Ket'-toh "Stone Lagoon" ビジターセンター」では、カリフォルニア州立公園初の部族が運営する情報センターとして、この神聖な鳥の生息地をライブカムで展示しています。
モーガン・ヒルのネイティブ・アメリカン・ガーデン
ヴィラ・ミラ・モンテの「ネイティブ・アメリカン・ガーデン(Native American Garden )」は、モーガン・ヒルに1万年以上前から住むアマ・ムツン族を称えている場所です。隣接する博物館には、アマ・ムツン族の誕生から現在までの物語が展示されており、庭園ではアマ・ムツン族が食物、薬、織物などに用いたさまざまな植物を見ることができます。
トゥオルムでメ・ウク・トレイルを歩く
「石の家」を意味する名を持つトゥオルムには、メ・ウク・インディアンのトゥオルム・バンドとメ・ウク・インディアンのチキンランチ・バンドの2つの先住民族が住んでいます。毎年開催される「メ・ウク・ライフウェイ(Me-Wuk Lifeways)」では、シャドウ・オブ・ザ・メ・ウク・トレイルにあるパインクレスト・レイク地区のハイシエラにて、古き良きネイティブ・アメリカンの住居や解説展示を見学し、リアリティあふれる体験をすることができます。
セルフガイド・ツアーでヨークツの文化を探る
バイセリア(Visalia)から出発するこのツアーでは、地元のヨークツ族とウエスタン・モノ族による素晴らしい文化に触れます。まずは「ムーニー・グローブ博物館(Mooney Grove Museum )」で、ネイティブ・アメリカンによる最大級の織物バスケット・コレクションを見学。次に、カワ湖にある「カワ・ヘリテージ・ビジターセンター(Kaweah Heritage Visitors Center)」で岩盤モルタルの史跡見学へ。さらには「セコイア国立公園(Hospital Rock in Sequoia National Park )」のホスピタル・ロックで、ネイティブ・アメリカンが描いた最も素晴らしい絵文字を見ることもできます。かつてここには、現在の公園敷地内最大のネイティブ・アメリカンの村があったのです。
シスキュー州の先住民族の史跡を訪ねる
「ラバ・ベッズ国定公園(Lava Beds National Monument )」には、ネイティブ・アメリカンによるロックアートの遺跡を有する洞窟が700以上もあります。モドック族とその祖先が暮らす地にある岩には、見事なペトログリフや絵文字が彫られています。また、「スチュワート・ミネラル・スプリングス(Stewart Mineral Springs)」では、カルーク族が何世代にもわたって尊重してきた神聖な鉱泉と、さまざまなワークショップによるユニークな体験を提供しています。
グリンディング・ロック州立歴史公園
アマドール・カウンティにある「グリンディング・ロック州立歴史公園(Grinding Rock State Historic Park)」は、ミウォク族の生きた歴史を伝える素晴らしい公園です。公園にあるラウンドハウスは、長い年月をかけて修復され、今もいくつかの部族の儀式のための集会場として機能しています。また、1,185個のすり鉢状の穴が空いたグリンディング・ロック(Chaw'se)は北米最大のもの。すり鉢の中に刻まれた363個のペトログリフは2,000年から3,000年前のものと推定されています。
学びのフェスティバルとアトラクション
ロングビーチの恒例行事「ムーンペタム祭」
ロングビーチの太平洋水族館では約20年にわたり、カリフォルニアの先住民族の海洋文化を祝い、広く知ってもらうために「ムーンペテム・アメリカン・インディアン・フェスティバル(Moompetem American Indian Festival )」を開催しています。2022年9月17日~18日に開催されたこのフェスティバルでは、伝統的な文化工芸品の実演やストーリーテリング、音楽、ダンスが披露されました。出展者や参加者には、トングバ、チュマシュ、アジャケメン、コスタノアン、ルイセニョ、クメヤイといった地元の部族の人々が登場しました。
ロサンゼルスのネイティブ・アメリカンによる文化遺産
ロサンゼルスのネイティブ・アメリカンによる文化遺産の歴史と影響を探るには、ローカルの映像記念品、歴史的な銃器や絵画が展示されている「オートリー・ミュージアム・オブ・ザ・アメリカン・ウエスト(Autry Museum of the American West )」を訪れてみてください。「国立歴史博物館(National History Museum)」のロサンゼルスの成り立ちにまつわる企画展には、ガブリエルノとトングバの故郷を紹介するコーナーがあります。また、「ヘリテージ・パーク(Heritage Park)」には、トングバのボランティアによって建てられたトングバの伝統的住居があり、ウィシュトヨ・チュマシュ・ヴィレッジ(Wishtoyo Chumash Village)は現役のネイティブ・アメリカンの村を忠実に再現しています。
デルノーテ・カウンティのフェスティバルやツアー
デルノーテ・カウンティは、ネイティブ・アメリカンの豊かな文化が息づく土地です。2022年8月20日にはユロック族恒例の「クラマス・サーモン・フェスティバル(Klamath Salmon Festival )」や、2022年9月10日には「トロワ・ディ・ニ・デー(Tolowa Dee-ni’)」が開催されました。こうしたフェスティバルに参加して、まだ知らないローカルな魅力を体験してみてはいかがでしょうか? また、タイタンの森(Grove of Titans)をハイキングして、トロワ族が神聖視する地球上で最も高い沿岸レッドウッドの木々を眺めたり、「ユロック・カントリー・ビジターセンター(Yurok Country Visitor Center )」で地元の名産品を見学したり、「レッドウッド・ユロック・カヌー・ツアー(Redwood Yurok Canoe Tour )」を予約して本物の手彫りダグアウトカヌー体験を楽しんだりするのもおすすめです。
オークランドのレッド・マーケット
オークランドに本社を置く「ネイティブ・アメリカン・ヘルスセンター(Native American Health Center )」が後援するのは、毎月第一日曜日に市内のフルーツベール地区で開催されている人気の高いレッド・マーケット。各レッド・マーケットでは、地元や国内のネイティブ・アメリカンによるエンターテイメント、食べ物、アート、工芸品などが紹介されます。
ユーレカで先住民の文化について学ぶ
ユーレカから南に15マイルのところにある「ウィヨット・ヘリテージ・センター(Wiyot Heritage Center)」は、ウィヨット文化の理解を高め、復興と賞賛を目指して設立されました。ウィヨット族の文化資料を常設展示するほか、年間を通じて企画展示や教育プログラム、フェスティバルなどを開催しています。また、ユーレカの「アメリカン・インディアン・アート&ギフト・ショップ(American Indian Art and Gift Shop)」では、40人以上のローカルな先住民族アーティストと数多くの地域外の先住民族アーティスト、工芸家による作品を扱っています。「クラーク歴史博物館(Clarke Historical Museum)」でも、ネイティブ・アメリカンのバスケットや王位を象徴する品々を見ることができます。
歴史あるホテル
「オーハイ・バレー・イン」で癒しの体験
広大な丘と緑に囲まれた「オーハイ・バレー・イン(Ojai Valley Inn)」は、ネイティブ・アメリカンの歴史と、1万年以上前にオーハイに定住したチュマッシュ・インディアンに敬意を払い続けています。建物名や館内各所のスペース、そしてここでのさまざまな体験に至るまで、ゲストはチュマシュ族の伝統にどっぷりと浸りながら過ごすことができるのです。スパ・オハイではクヤム(「共に休息する場所」)と呼ばれるデトックス効果の高いトリートメントを、瞑想的で伝統的にあふれるチュマシュ族の語りとともに受けることができます。
テメキュラのネイティブ・アメリカンが経営するリゾート
テメキュラ・バレーにある「ペチャンガ・リゾート・カジノ(Pechanga Resort Casino)」は、ペチャンガ・バンド・オブ・ルイセーニョ・インディアンが所有・運営している場所です。このラグジュアリーリゾートは、彼らの遺産に敬意を表して作られました。リゾートのロビーやサミット・イベントセンターでは、文化的、歴史的、芸術的な作品の数々を鑑賞することができます。また、スパ・ペチャンガでは、先住民族がヒーリング・ボタニカルとしていた植物を用いたサービスを提供しています。ネイティブ・アメリカンにインスパイアされたカリフォルニアで唯一のスパです。