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カリフォルニアの地産地消&サステイナブルな美食

カリフォルニアにはサステイナブルに配慮した農園や企業、廃棄物をゼロにする取り組みを行っているレストランがあり、お互いに手を取り合いながら、環境に負荷をかけずに新鮮で美味しい食事を提供しています。ここでは、そんな特別な料理体験ができる最高のスポットをご紹介していきます。

「ファーム・トゥ・テーブル」のレストラン

ソノマの旬のダイニング「シングルスレッド・ファーム」
ドライクリークバレーに位置する「シングルスレッド・ファーム(SingleThread Farm )」は、ソノマのワインカントリーに生物多様性あふれる24エーカーの敷地を有する農園です。あるがままの自然の力を活かし、季節と歩調を合わせながら、農夫たちは土地への人為的影響を最小限に抑えるために畑を耕しています。四季を通じて数百種にものぼる野菜や穀物、花々を栽培する「シングルスレッド・ファーム」では、それらのすべてに細心の注意を払いながら誠実な取り組みを行っています。美しく栄養価に優れた農作物、彩り華やかな花々、生命力にあふれる生き物たちの生育環境は、このようにして育まれるのです。 オーナー兼農園長のカティナ・コノートンとシングル・スレッドの農場チームによって管理されるこの農園には温室や日陰をつくるための構造物、ローム質の畑、家宝のような果樹園、オリーブの木、ミツバチの巣箱があり、ここから6kmも離れていないヒールズバーグにあるミシュラン3つ星レストラン「シングルスレッド(SingleThread)」に野菜、果物、ハーブ、花、蜂蜜、オリーブオイルを供給しています。

エコロジーセンターによるファーム・トゥ・テーブルが「カンペシーノ・カフェ」で実現
再生オーガニック認証™を受けた非営利の農場兼教育センターであるエコロジーセンター(The Ecology Center)は、農場栽培された収穫したてのオーガニック食材を使い、廃棄物ゼロのクローズド・ループを作り出している最新レストラン「カンペシーノ・カフェ( Campesino Café)」とともに、ファーム・トゥ・テーブルの料理体験を実現しています。エコロジーセンターでは、野菜、穀物、ハーブ、花など200種類以上の農産物を栽培しており、これらはすべて農園のスタンドで購入可能です。貴重なアドバイザーに名を連ねているのは、ファーム・トゥ・テーブル・クッキングのパイオニアであるアリス・ウォーターズや、ジェームズ・ビアード賞を受賞したニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家、サミン・ノスラットなど。設立15周年を迎えたエコロジーセンターは、エコロジーのオアシスとして、また持続可能な解決策の拠点として変貌を遂げ、変革をもたらすコミュニティファームへの道を切り開いています。

サンルイスオビスポの美食シーン
サンルイスオビスポは“ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓まで)”の料理体験で有名なエリア。ここには郷土料理を味わい、地元産の食材を楽しめる選択肢が数多くあります。「オールド・サンルイスオビスポ・バーベキュー(Old SLO BBQ )」やニポモにある「ジョコズ( Jocko's)」など人気スポットで体験できるのは、サンタマリア風の本格的なバーベキューです。サンルイスオビスポでは何kmにも渡る広大な景色のなか、牧草で育てた牛肉を使ったステーキハウスがあちこちに点在しています。この地域には、ミシュランに認定されたレストランが8軒あり、そのうち2軒はミシュランの星を獲得。なかでもパソロブレスの「ザ・レストラン・アット・ジャスティン(The Restaurant at JUSTIN )」は、サステイナビリティ部門でグリーンスターを獲得した国内4番目のレストランです。

受賞歴のあるロングビーチのサステイナブル・ダイニング
2023年、地元のレストラン「ヘリテージ(Heritage )」は、その持続可能な農園スタイルの料理が評価され、ロングビーチで初のミシュランスターを獲得しました。同レストランでは、料理に使う農作物を1.6kmほど離れた農園で栽培しており、廃棄物ゼロの厨房もグリーン&ブルー認証を受けています。また、地元で愛されるコーヒーショップ兼ブレックファスト・レストランの「ワイド・アイズ・オープン・パームス(Wide Eyes Open Palms )」は、ほぼすべての食材を地元のファーマーズマーケットで購入し、地元のベーカリー「ガストブレッド(Gusto Bread)」から仕入れたパンを提供しています。メニューは季節ごとに変わり、オーガニックの食材を使った、体にも地球にも優しい食事にこだわっているのが特徴です。「カーサ・チャスキス( Casa Chaskis)」はノースロングビーチにあるペルー料理店で、敷地内の菜園から野菜を調達し、ミツバチの巣箱も完備するレストランです。このレストランでは生ゴミを堆肥化して菜園の肥料にしており、菜園は地域のガーデニング教室の会場としても利用されています。

モーガンヒルで地元とつながるグルメを
自家農園や自家栽培のハーブのほか、向かいのファーマーズマーケットなどから野菜を調達している「MOHIファーム(MOHI Farm)」。ここでの朝食はコールドプレスジュースやコロンビアコーヒー、テイクアウトアイテムのバリスタバーからはじまります。ランチとディナーでは多彩なシェフによるテーブルサービスが行われ、地元の野菜を使ったファミリースタイルのシェア・プレートや、サーモン、チキン、シュリンプ、ステーキといった肉や魚介の料理が楽しめるほか、バーにもMOHIのワイン、ビール、季節のカクテルが揃います。「クラフト・ルーツ( Craft Roots )」は、プラントベースのメニュー100%にこだわった職人的思想と健康的なホールフードをコンセプトにしたローカルレストランで、独自の哲学に満ちた料理を地域社会に提供するというアイデアから生まれたスポット。オーナーは可能な限り地元の食材を調達し、季節に合わせて食材にインスパイアされたスペシャルメニューを提供するため、常に変化に富んだメニューと出会うことができます。また、厳選されたクラフトビールとカクテルのメニューも、食への哲学と情熱を分かち合える地元の醸造所から仕入れることに重点を置いて構成されたものです。

新鮮なシーフードとモロベイの絶景を体験
モロベイにある「トニャッツィーニズ・ドックサイド・レストラン(Tognazzini’s Dockside Restaurant )」は、新鮮そのものの郷土料理の真髄を体現した“食の宝石箱”。活気ある漁師町の中心に位置し、太平洋の豊かな海からあがった新鮮なシーフードを提供することを誇りとしています。この家族経営のレストランは漁業に精通しており、マーク・トグナッツィーニ船長はサーモンとビンナガマグロのシーズンには経験豊富な漁師として活躍。モロベイ・オイスターカンパニー直送のジューシーなパシフィックゴールドオイスターや、完璧な火入れで調理された魚など、熟練の技が生み出した料理を、出航していく船を眺めながら味わうことができます。

ホテル・サンルイスオビスポの「オックス+アンカー」
「オックス+アンカー(Ox + Anchor )」は、丘陵地と海岸線の織りなす絵画のように美しいサンルイスオビスポの景色にインスピレーションを受け、伝統的なレストランをモダンにアレンジしたステーキハウスです。厳選されたセントラルコースト産の最高級ワインから斬新な盛り付けまで、メニューのあらゆる面にローカルなテイストが息づいています。画期的な試みにあふれるこのレストランは、地元の自然の恵みに敬意を表しながら、最高の味とサステイナブルな実践を紹介するというコミットメントにしっかりと根ざしていることから、カリフォルニアのミシュランガイドにも掲載されています。

サンタモニカでのグルメ体験
サンタモニカで毎週4回開催されるファーマーズマーケットには、カリフォルニアの豊かな大地で採れた色とりどりの野菜があふれ、地元の一流レストランの名だたるシェフたちにとって素晴らしい“遊び場”となっています。ミシュランが認めたレストラン「ルネッタ( Lunetta)」のシェフ、ラファエル・ルネッタの料理はカリフォルニア・キュイジーヌを代表するもので、責任を持って栽培された食材を用いることを大切にしています。さらに「ザ・ロブスター(The Lobster )」の有名シェフ、ゴヴィンド・アームストロングのメニューでは、カリフォルニア産のスピニーロブスターや地元食材を使った料理が味わえます。受賞歴のあるシェフで店の共同経営者の一人でもあるジェレミー・フォックスが手がける「バーディーG(Birdie G )」は、ミシュランで認められた東欧料理とカリフォルニアの食材を使った料理が中心。環境に優しい生産を行っている農家や牧場主、漁師から仕入れた食材を使い、廃棄物ゼロをモットーにしており、ほぼすべてのメニューが自家製です。そして受賞歴のあるシェフ、スーザン・フェニガーとメアリー・スー・ミリケンが経営する、持続可能なカリフォルニアの食堂兼メキシカン・パブ「ソカロワ(Socalo)」もおすすめです。

テメキュラの革命的なファースト・カジュアル・ダイニング
「 EAT (Extraordinary Artisan Table)」マーケットプレイスのオーナー兼シェフのリア・ディベルナルドが運営するのは、持続可能な廃棄物ゼロのキッチンだけでなく、再生可能なアップサイクルを行う地産地消ダイニングです。EATは、地元で心を込めて食材を調達することでファーム・トゥ・テーブル・ダイニングの概念を再定義したレストランで、テメキュラの食と地域経済を支えています。このマーケットプレイスは地元の小規模生産者の支援に力を入れており、職人技が光るパンはアイディルワイルドやサンディエゴから、新鮮な野菜はアグアンガ、ビスタ、テメキュラ近郊の3軒の農家から仕入れています。地産地消にこだわるEATは、食材の新鮮さと品質を確保しながら、長距離の食材輸送による環境負荷の軽減にも貢献しているのです。

地元産ビーフを使ってサステイナブルを実現したBBQ
ソラナビーチのレストラン兼精肉店である「ランチ45(Ranch 45)」では、持続可能な方法で飼育されたBrandt Beefの肉のみを提供。食用牛が、牛骨スープ、ディナーロール、石けんなどの製品にもあますところなく使用されるよう考慮した「Head to Tail」の取り組みを行っています。その他、地元農家の食材として「Angel's Salumi」(カールスバッド)のシャルキュトリー、「Eben Haezer Poultry Ranch」(ラモーナ)の卵、「Cafe Virtuoso」(サンディエゴ)の100%オーガニック認証コーヒー豆、「Tortilleria Hermanos Reyes」(ビスタ)のコーントルティーヤ、「Bread & Cie」(サンディエゴ)の焼きたて手作りパン、「Chino Farms」(ランチョ・サンタフェ)の農産物などにもご注目ください。

サンノゼで“シード・トゥ・テーブル”の味わいを
サンノゼの「グランドビュー・レストラン(The GrandView Restaurant )」は、"シード・トゥ・テーブル(種から食卓まで)"の持続可能性に重点を置いています。メニューの中心は季節の新鮮な食材で、さまざまな農産物や卵、牧草で飼育された食用肉は、道の向かい側にある自社のグランドビュー農場から仕入れたもの。農場がすぐ目の前にあるため、食材が収穫されてから調理・提供されるまでわずか数時間しかかかりません。1884年にオープンしたこのレストランは、ハミルトン山の高台からシリコンバレーを一望するロケーションにあり、「ザ・グランドビュー・エクスペリエンス」と呼ばれる5コースのテイスティングメニューでも有名です。オプションのワインペアリングには、サンタクルズ山脈にあるグランドビューのブドウ畑で作られ、厳選されたワインも含まれています。料理は地中海風のカリフォルニア・キュイジーヌで、手作りパスタやステーキ、シーフード、自家製の生サラミなど、伝統的な人気メニューが揃います。

サウサリートの地元企業を支援する「デイビー・ジョーンズ・デリ」
「デイビー・ジョーンズ・デリ(Davey Jones Deli)」は、サウサリートのマリンシップにある隠れた名店であり、カリフォルニアで最も革新的で持続可能なビジネスの拠点でもあります。ニュー・ベイト・ショップ・マーケット内にあるこのデリのこだわりは、近隣の町から仕入れた新鮮で地元産の食材だけを使うこと。パンはサンラファエルにある創業105年の老舗ベーカリー「ボーデネイヴ(Bordenave)」のもので、オリーブオイルは「パシフィック・サン・グルメ(Pacific Sun Gourmet)」、玄米ブランオイルは「カリフォルニア・ライスオイル・カンパニー(California Rice Oil Company)」、海塩、穀物、小麦粉は「ギスト・ミルズ(Guisto’s Mills)」のプロダクトを使っています。マヨネーズ以外の調味料はすべて自家製で砂糖や化学調味料は不使用。ホルモン剤不使用の七面鳥、豚肉、牛肉を毎日ローストしています。デリカテッセンも地元農家から仕入れたナッツや果物・野菜、近隣のクリーム工場のチーズを使っています。「デイビー・ジョーンズ・デリ」で食事をすれば、食材のクオリティーに満足するだけでなく、地元企業へのサポートも実体験できます。

パシフィカの「ロザリンド・ベーカリー」が残す小さな足跡
「ロザリンド・ベーカリー( Rosalind Bakery)」は、サンフランシスコ・クロニクル紙によってベイエリアで最高のサワードゥを提供していると評されたローカル・ベーカリー。パシフィカから半径30マイル以内の地元農家と協力し、支援することに尽力しているショップでもあります。世界をより良い場所にすることを信念に、近隣の人々と協力しながら、この地域に一歩一歩小さな足跡を残しています。素晴らしいサワードゥのほかにも、サンドイッチ、トースト、ドリンク、さまざまな焼き菓子などを味わうこともできます。

体験型の美食スポット

プレスクィル・ワイナリーのワイン+フードツアー
サンタマリアバレーの中心に位置する「プレスクィル(Presqu’ile)」は、受賞歴のある家族経営のワイナリー。冷涼な気候で育つピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブランで有名です。ここのワイン+フード・ツアー( Presqu’ile’s Wine + Food Tour)では、1エーカーの菜園で採れた新鮮な食材や季節の恵みを使ったシェフ手作りのメッゼ・ピクニックとともにワインの飲み比べを楽しむことができます。シェフのジュリー・サイモンは、有名な「Thomas Hill Organics Bistro」のエグゼクティブシェフやサンルイスオビスポの「Foremost」のオープニングシェフを務めた後、2019年に「プレスクィル」に加わりました。天気のよい日には、サンタマリア・ヴァレーと見事なブドウ畑を見渡す屋外のテラスで美味しいワインと食事を堪能しましょう。

「バルダッチ・ファミリー・ヴィンヤーズ」のワイン&チョコレート・テイスティング
ナパバレーにある家族経営の「バルダッチ・ファミリー・ヴィンヤーズ(Baldacci Family Vineyards )」は、地元のビジネスを熱心にサポートしているワイナリー。自社畑のブドウと、長年付き合いのある地元のブドウ栽培農家のブドウを使い、上質なワインを幅広く生産しています。2023年秋、より多くの地元企業を支援し、ユニークなワイン・テイスティング体験を提供するために「バルダッチ・ファミリー・ヴィンヤーズ」がスタートしたのは、ワイン&チョコレート・テイスティング(Wine & Chocolate Tasting)。このテイスティングでは、地元産ワインと、地元にある「Flourish Chocolate」のシェフ、ホリー・ピーターソンが作る職人技のチョコレートとのペアリングが楽しめます。各チョコレートはナパバレーで手作りされたものであり、各ワインのブドウはナパバレーのスタッグス・リープ・ディストリクト(Stag’s Leap District)とロス・カーネロス(Los Carneros)にあるバルダッチ・ファミリーのブドウ畑で栽培されています。

ヴァカヴィル恒例のファーム・トゥ・テーブル・ディナー
北カリフォルニアの農業の中心地でもあるヴァカヴィルでは年に一度、地元の人々がダウンタウンのメイン・ストリートに集まり、新鮮な美味を祝いながら忘れられない夏の夜を過ごします。ヴァカヴィル恒例のファーム・トゥ・テーブル・ディナー( Vacaville's Annual Farm-to-Table Dinner )では、この地域で最も優れたシェフたちによる5つのコース料理と、ワイン産地であるスイサンバレーの地元ワインがペアリングされ、この地域の旬の味覚を紹介。注目のシェフたちは、ミシュランスターレストランシェフ、セレブ専属のシェフ、家族経営のフード&ワインビジネスの経営者など、さまざまな経歴を持っています。当イベントは2024年5月に再び開催される予定です。

ローカルテイストあふれるイベントやレストラン

40年続くサンルイスオビスポのファーマーズマーケット
サンルイスオビスポは40年間にわたり、毎週木曜日にイグエラ通りで持続可能なストリート・フェアを開催してきました。ダウンタウンのサンルイスオビスポ・ファーマーズマーケット( Downtown SLO Farmers’ Market)は、6つのブロックにまたがるアメリカ西部で2番目に大きなファーマーズマーケットに成長。地元農家による新鮮な農産物や色とりどりの花、手工芸品、地産地消のレストランによる料理などが提供されています。毎週木曜日の午後6時〜9時までの間、ダウンタウンに集まった地元の人々や観光客は、食事を楽しみ、新鮮な食材を買い求め、地元産の食材を選ぶことで持続可能性に積極的な貢献をすることになります。

モントレーは地元農産物とシーフード料理の天国
サリナスバレーで採れる新鮮な農作物と、モントレーベイからあがる多彩な魚介類。豊かな恵みにあふれるモントレーは、シェフたちにとって大きな喜びに満ちたエリアです。ビッグサーの海岸線では海塩が作られ、カーメルで採れた蜂蜜はモントレー中のレストランメニューにいつも深い味わいを添えてくれます。カーメルにある「フォレイ(Foray )」や「シェ・ノワール( Chez Noir)」などの新しいレストランでは、モントレーベイのアワビや14日間熟成させたクロダラなどを使った料理を紹介。また、「オールド・フィッシャーマンズ・グロット( Old Fisherman’s Grotto)」をはじめとした定番レストランでは、地元のクラムチャウダーや獲れたてのカラマリをたっぷり味わえます。

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