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サステナブルでオーガニックなワイン

今日、食品購入の際にサステナビリティを考慮しているアメリカ人は80%以上にものぼっています。ワインにおいて、サステナブルでオーガニック、バイオダイナミックなプロダクトが注目を浴びているのも当然のことでしょう。国内最大のワイン生産州であるカリフォルニアは、サステナビリティに配慮したワイン造りにおいて業界をリードする存在です。ナパ・ヴァレーを象徴するようなブドウ畑からテメキュラ・ヴァレーの生産者まで、カリフォルニアでワイン造りに携わる人々は環境にも配慮した素晴らしいワインを数多く生み出しています。

ラヴィンヤード・ファームズ(Lavineyard Farms)
レディング(Redding )郊外の小さな町ホイットモアにある家族経営のラヴィンヤード・ファームズ(Lavineyard Farms)は、イタリア品種のワインを有機農法で生産しています。さらに潰したブドウを肥料として再利用することで、サステナビリティを実現しています。また、ここではワインの試飲だけでなく、アメリカ西部最大のコレクションである140種以上のラべンダー畑で花摘みを楽しむこともできます。

フレイ・ワインズ(Frey Wines)
約30年前、フレイ・ワインズ( Frey Winesは国内初のバイオダイナミック&オーガニック・ワイナリーになりました。今日、メンドシーナ・カウンティ( Mendocino County )の他の多くのワインメーカーがフレイ・ワインズを手本とし、追随しています。この先駆的なワイナリーに足を運び、サステナビリティと味わいの良さにこだわった多種多様な赤ワイン・白ワインをぜひ味わってみてください。ここで造られたワインは、ヴィーガンやグルテンフリーにも対応しています。

緑あふれるシエラ・フットヒルズ(Sierra Foothills)
70以上のワイナリーを有するエルドラド・カウンティ(El Dorado County)のシエラ・フットヒルズは、ワイン愛好家たちにとって欠かせない場所です。ワイナリーの一つであるゴールデン・リーブス(Golden Leaves)は従来型の農法から移行し、不耕起栽培でグリホサート不使用、ミツバチに優しい自然農法へと転換を遂げました。また、ワイン醸造家のフランク・ヒルデブランド氏は、ナロー・ゲイツ・ヴィンヤード(Narrow Gates Vineyard)で低農薬・バイオダイナミック農法によるワイン造りを行なっています。シャトー・ダヴェル(Chateau Davell)では畑で農薬や化学肥料を用いることをせず、リサイクルラベルとレインフォレスト・アライアンスの認証を得たコルクを用いてワインの瓶詰めを行なっています。

サステナブルなソノマのワイナリー
ソノマ(Sonoma)では、ベンジガー・ファミリー・ワイナリー(Benziger Family Winery)のトラクターツアーに参加して、バイオダイナミック・ワインの栽培の様子を間近で見学することができます。さらに、有機農法とバイオダイナミック農法を実践しているハメル・ファミリー・ワインズ(Hamel Family Wines,)、アボットズ・パッセージ( Abbot’s Passage)、バーソロミュー・エステーツ(Bartholomew Estates)、ガンドラック・バンスチュー(Gundlach Bundschu)を訪れるワイン・テイスティング・ツアーを、ぜひお楽しみください。また、有名なソノマ・プラザ(Sonoma Plaza)にあるヴァレー・バー+ボトル(Valley Bar + Bottle)やダーリング・ワインズ(Darling Wines)で、サステナブルなオーガニック・ワイン、バイオダイナミック・ワインをお土産にどうぞ。

マデラ・ワイン・トレイル(Madera Wine Trail
ヨセミテの魅力は、あのシンボリックな国立公園だけではありません。マデラ・カウンティはアメリカ国内で最も古いワイン生産地の一つです。今日では多くのワイン生産者がサステナブルなワイン造りを実践しています。アイドル・アワー・ワイナリー(Idle Hour Winery)はサステナブルな農法で栽培されたブドウを使い、醸造工程においても天然酵母とグラビティー・フロウ(自然の重力を利用しワインへの負荷を最小限にして移動させる方法)を導入しています。また、クワディ・ワイナリー( Quady Winery)は昨年、サステナブル・ワイナリーの認定を受け、サン・ホアキン・ワイナリー(San Joaquin Winery’)の創業者であるスティーヴ・シェイファーは、カリフォルニア・ワイン生産者協会でサステナブルな実践を提唱しています。

サンルイスオビスポのSIP認定ワイナリー
サンルイスオビスポの郊外で、サステナブルなワインを楽しむ一日を計画してみませんか?カリフォルニアで最も新しいAVA(American Viticultural Areas /アメリカ政府承認ブドウ栽培地域)であるSLOコーストAVA(San Luis Obispo Coast AVA)には、独立した第三者機関の検証によってSIP(Sustainability in Practice)の認定を受けたワイナリーが多数あります。これらのワイナリーのうち5軒は町からも近く、気軽に訪問してそのおいしさを堪能することができます。エドナ・ヴァレー(Edna Valley)の美景を望むウォルフ・ヴィンヤーズ(Wolff Vineyards )は、優れたサステナビリティを実現している素晴らしいワイナリー。また、トロサ・ワイナリー(Tolosa Winery)ではステンレススティール製のタンクで醸造されたシャルドネをお見逃しなく。チャミサル・ヴィンヤーズ(Chamisal Vineyards)は史上2番目のSIP認証ワイナリーであり、クレイボーン&チャーチル・ワイナリー(Claiborne & Churchill Winery)は美しい丘の中腹にある隠れた名所となっています。

都心のワイナリー
セントレアス(Centralas)はロサンゼルス中心部に位置し、エコロジーに注力するワイナリーです。オーナーは環境を守りながらその恵みを活かすことを目標とし、地元農家と協力しながらワイン造りを行なっています。ほとんどのワインがオーガニックまたはバイオダイナミックの認証を受けており、雨水を利用したドライファーミングで造られたものです。このワイナリーでは、ワインに含まれる全原料をラベルに記載し完全な透明性を保つというトレンドにおいても業界をリードしており、また、ワインを食卓に届けるまでの二酸化炭素排出量を削減するため、一般的なものより30~50%軽いガラスによるボトリングを実践しています。

パームスプリングスの自然派ワインショップ
ハイペン・イン・パームスプリングス(hypen- in Palm Springs)は、ひと夏の間、ヨーロッパで自然派ワイナリーを巡ったジョン・リボナティとクリス・シュッテがオープンしたショップです。この店では、自然派ワインの世界とサステナブルなワインを造る一流のワインメーカーを紹介することに注力しています。Zurlie Rosé Pet-NatやTerres De Roa Lunaire 2018のようなユニークで手頃なワインをお試しあれ。

環境に優しいテメキュラのワイン
50年以上にわたってワインが造られてきたテメキュラ・ヴァレー(Temecula Valley )。そのブドウ栽培者コミュニティは、地元のワイナリーがサステナブルな手法を確実に実践できるよう取り組みを行なっています。ロバート・レンゾーニ・ヴィンヤーズ( Robert Renzoni Vineyards )は南カリフォルニアで唯一、100%太陽光発電を行なっているワイナリーで、ブドウ畑はオーガニックな原料や資材のみでまかなわれています。また、フット・パス・ワイナリー( Foot Path Winery)は有機栽培のブドウを使用し、無濾過・無添加のワインを造るヴィーガン・ワイナリー。ヴィンデミア・ワイナリー(Vindemia Winery )は農薬を使わないサステナブルな栽培方法を採用し、ロレンツィ・エステーツ( Lorenzi Estates)は水の使用量を削減するためにブドウの木の剪定を行なっています。

クイグレー・ファイン・ワインズ(Quigley Fine Wines)
サンディエゴ(San Diego )にあるクイグレー・ファイン・ワインズ(Quigley Fine Wines)は他の多くの店とは異なり、販売するワインを一つ一つ吟味し、直輸入しているワインショップです。ボトル1本ごとに、そのワインがどのようにして造られ、ブドウがどのように育てられたのか、ラベルの裏に隠されている家族や醸造家たちの物語を丁寧に紹介しています。ここで販売されるワインのほとんどはオーガニックまたはバイオダイナミック農法で造られたワインです。また、店内にはテイスティング・ルームが設けられており、この店が注目する小規模なワイン生産者を知るうえで一役買っています。

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